2018年11月29日

博学連携プロジェクト 子ども縄文フォーラム

みなさんこんにちは、学芸員Aです。

半年前から学習を重ねてきた博学連携プロジェクトの児童たち。集大成ともいえる「フォーラム」が先日開催されましたので、その成果を拝見してきました。

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【口頭発表】
こういう意見が多いように見受けられました。


 ・縄文人は自然を大切にする

 ・縄文人の生き方や精神を未来へ引き継ぐ


現代人、現代社会との違いをそれぞれに感じていたようでした。それから、現代においても大切と考える点を抽出して、それを未来へ引き継ぐべきだというところまで考えたことが印象的でした。単に過去を知ることに主眼を置いてない当プロジェクトの主旨がよく反映されていると思います。

司会の金子先生から「自然を大切にするってどういう風に?自分では何かしていますか。」という質問がありました。

ワタクシも同じことを思っていました。発表の中に、土器作りをして幾つかが割れてしまったという経験談があって、それが気になっていたのです。なぜ割れてしまったのかを考えただろうかと。

土器作りに使う粘土も燃料の薪も天然資源です。もしかして資源を無駄にしてしまったのではないか。自然との付き合い方を学習の最中で体験的に考えるいい機会だったんじゃないかと思います。資源の使い方を間違えると大変なことが起こる、こともある。単なる土器作りひとつからでも、自然との関係について何かを学ぶことができれば、それが「未来へ」つながるんじゃないか、そういう風に思っていたのです。

そういうワタクシも土器が割れちゃったときは「ああ割れちゃったね、残念!」くらいにしか思っていませんでしたし、自然との関係みたいな話をしたこともありませんでした。反省です。今回もまた、いろいろ考えさせられる口頭発表となりました。

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【ポスターセッション】
関原小学校さんのポスターを集中的に拝見していました。人数が多いからなのか、構成は毎年そつのない感じがします。

どこから情報を持ってきたのか、住居タイプや土器型式の図を集成したポスターがありました。発表の仕方がよく、衆目を集めていました。

また、考古学的にという意味ではなく、もっと広い意味で、特定分野のデータを同じ水準で並列するということに基礎科学の出発点を感じ、ポスターセッション賞(仮)のひとつに選ばせてもらいました。そういえば自由研究で身の回りにある植物で大量の標本を作った方が受賞した話をここに書きましたが、考え方はあれに似ています。集めることは科学の基本なのです。

ポスターは毎年違い、先生のリーディングも垣間見えるものです。たいへん興味深く拝見しました。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 09:49| Comment(0) | 日記

2018年11月21日

藤森照信さんのご講演がありました

みなさんこんにちは学芸員Aです。

昨日、建築家の藤森照信さんが御講演にみえました。


「縄文の未来、縄文建築の世界」



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最初の話は「私の建築の原点」。

紹介されたのは3つの物件がとても印象深かったです。

 ●石の家(ポルトガル)
 大きな自然石ふたつの間に屋根・壁・扉がついている。

 ●泥の家(マリ)
 基壇から上屋まで泥をかさねて作ってある。素材の連続性。

 ●三佛寺投入堂(鳥取県)
 崖にはまっているかのよう。登って内側から景色を見ると、額縁のなかの自然を体感できる。

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「自然と文化を仲立ちするような建築」、

という風なことをおっしゃってました。

この辺りで、なんとなく縄文とのつながりが垣間見えます。


次の話は、屋根。

「茅葺は弥生時代から」説、「縄文の土葺き→芝棟」説そして、「多雪地域の土葺き不要」説も。

芝棟というのは始めて聞きました。茅葺き屋根のてっぺんに花壇みたいなものがあるそうで、

東日本の太平洋側に多いとか。へ〜!

昔、東大の亘理先生らが調査したことがあるようです。藤森さんも参加したのでしょうか。


縄文時代の土葺きについては、いまのところ御所野遺跡で出土しているので、

ほかもそうだったんじゃないかという仮定が成り立つのですが、

でも逆に、数ある焼失住居で同様の証拠(焼け崩れた材を覆う焼土)がみられないのはなぜなのか、

を説明できないのが難で、、、、謎はまだまだ深いままです。


藤森さん、驚いたことに十日町にいらっしゃったのは2度目とのこと。

これからもご縁がありますように。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 11:30| Comment(0) | 日記

2018年11月18日

窓際でトットちゃん

みなさんこんにちは学芸員Aです。

十日町市にトットちゃんが来るという噂はかねて聞き及んでいました。

なにかと思っていたら、市内で講演会があったんですね。

聴講の申し込みは空前の倍率に達し、抽選になったとか。すごいです。


市内の棚田にお寄りになり、

リポート動画をInstagramにアップしてらっしゃいました。


 「・・・水を張ってます。

  ここまで水を運べないので雨の水を貯めておきます。

  そして来年になったらそこに田植えをするんですけど、

  ・・・水の溜まってないところは隣から流すように・・・」


さすが!よくご存知です。

(なお土作りのためでもあり、また床土のひび割れを防ぐ効果もあります。)


それにしてもInstagramをお使いだなんてちょっと驚きました。

wikipedia先生によると、番組で共演されたましゃさんのおすすめで始めたそうです。


ありがたいことに博物館にもお越しくださいました。

一目見たい!と思ったものの、

「人だかりになると困る」という当たり前の事前指導があったので、

ワタクシは館の窓際にて、退館されるトットちゃんを拝見するのみでした。

テレビで拝見する限りのことしか知りませんが、

歴史や文化に深い造詣を持ちですから、

きっと何か感じていただけたんじゃないかと思います。感謝。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 08:05| Comment(0) | 日記