2013年07月19日

アンギン葉'13

女子美術大学の眞田岳彦さんとアンギン伝承会のみなさんとのコラボレーション作品が

明日から十日町市博物館で展示されます。

準備は着々と進んでいます。

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大地の芸術祭は「アートトリエンナーレ」。

つまりは3年に一度のイベントなのですが、

それはでは飽き足らないということで、

合間の年度にもこうした企画が行われているのです。

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どの企画も楽しそうですけど、

一方でしっかりしたコンセプトをもった作品もぎっしり詰まって、充実の内容。

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十日町は、今年の夏も芸術真っ盛りです!


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 14:03| Comment(0) | 展示

2013年06月27日

絹織物 十日町紬と明石縮

十日町市博物館にはいわゆる“ミュージアム・グッズ”が売られています。

そのなかで布製のコースターは、安さもあってか人気商品となっています。

DSC_0298.JPG

コースターには2種類あり、こう書かれています。

 「十日町紬」(とおかまちつむぎ)

 「明石縮」(あかしちぢみ)

どっちも絹織物です。でも違いがあります、、

さすがに名前だけってことはありません。

実は博物館の展示をよ〜〜〜〜く、丹念に見ていただけるとわかるはずなのですが、

いざ目の前にすると「ハテナ?」と首をかしげてしまうものです。

以前の私もそうでした。

なので、ここで「ごく簡単に」ご説明しておきたいと思います。

まず「十日町紬」。

読んで字のごとく、十日町で作る紬(つむぎ)のことです。

紬とは、糸が所々ほぐれず、ダマになった絹糸を使った織物です。

絹には違いないのですが、ダマになっているために、肌触りがザラザラします。

でもこのザラザラ感は麻織物にも似ていて、肌が汗ばんでもべた付かず、

夏に適した涼しい着物に仕上げることができます。

しかも上質な絹で出来た織物よりも丈夫で長持ちすることもあって、

より高価になることがあるそうです。

品質の良いとはいえない絹を使うのにより高価になる・・・不思議なものですね。

では、「明石縮」はどうか。

こちらは、もともと兵庫県明石で作られていた絹織物です。

ですが、現在では、京都西陣と新潟十日町で作られるのみだそうです。

ダマにならない絹を使っているので、肌触りは比較的なめらかなはずですが、

実はそうでもありません。

その秘密は「縮」にあります。

縮とは、縮みかかった織物のことです。なぜ縮んでいるのか。

織物は経糸(たていと)と緯糸よ(よこいと)とを互いに潜らせたりして織るものですが、

縮の場合は緯糸のほうにより強い縒り(より)を掛けておいて、糊で固め、

布を織ってから糊を落とし、縒りが戻ろうとする力で布を縮ませる、

というちょっと面倒な工程で作ります。

なぜわざわざそんな事をするかというと、これも肌触りを大事にするからです。

縮ませると肌に密着せず、サラサラした感触になります。

このサラサラという表現がポイントで、紬ほどのザラザラ感はないということです。

どっちがいいかはお好み、ということになるのでしょうか。

織物は一見しただけでは簡単に理解できません。

織物の違いは糸の素材と織り方とで出てきますが、

糸をどう処理するか、織り方をどう工夫するかで、まったく異なる布に仕上がるのです。

先人の培ってきた技術の粋は、一本一本の糸の奥へ行きわたり、今も息づいています。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 11:49| Comment(0) | 展示

2013年06月18日

おらほのイケメン

「意外と知られていないが・・・」

と、前置きしてから、

博物館のかつての重鎮、自称「学芸人」のM氏が言いました。

「十日町で一番のイケメンを、俺知ってんだ。」

「キミたち、知ってる??」

学芸人Mはみんなを見渡しました。

訊かれた人はみんなカブリを振ります。

だ〜れも知らないのです。

「なんだ、知らないのか。すごいモテるって噂なんだよね」

ここまでくると、みんな興味シンシンです。

「意外と近くにいるんだよ」

なに〜〜!っと、いよいよ期待が高まります。

「ほら、あそこにいるじゃん」

え?どこどこ?

「あそこで船の上に乗って、漕いでる人だよ!」

え、は?

あ〜〜・・・

もしかして、あのひとですか。

「そう、あのお方です」

確かに、

仕事にいそしむ真剣なまなざし。

たくましい腕、指。

半端なことを許さなさそうな、芯を感じさせる態度物腰。

確かに、どこをとってもイケメン。

おらほのいけめん.jpg

だけど、どうなのでしょうか。

本当にモテるのでしょうか。

念のため本人に訊いてみました。

しかし、答えてくれませんでした。

十日町で一番のイケメンは

一番の寡黙な人でもあったのです。

ん、、、?

あ、、、ちょっっ!

DSC_0276.JPG

あらら、、行ってしまいました・・・

いまひとつ機嫌が良くなかったのかもしれませんね。

機嫌のよさそうな時に、また訊いてみたいと思います。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 16:15| Comment(3) | 展示