2018年01月22日

子ども縄文研究展2017

みなさんこんにちは学芸員Aです。

博学連携プロジェクトの子ども縄文研究展が今年も開催されています。

1月20日からは当博物館にも巡回してきまして、

展示のお手伝いをさせていただきました。

今年も頑張った児童たちの力作ぞろいです。

2018-01-22_kodomojomonkenkyuten.jpg

関心したのは、吉谷小学校さんの工作、「矢」です。

よく見ると、矢尻と矢柄(軸)との接合部が黒い。


アスファルトだ!

2018-01-22_kodomojomonkenkyuten2.jpg

きけば

「近くに転がっていたアスファルトを溶かしてみたら案外いけた」

といいます。

小学生には矢尻の製作はまだつらいのが見て取れましたが、

それでも、それなりの形になっていたわけで、作るのは楽しかったろうなと想像して

ちょっと嬉しくなりました。


石器を含む道具は色々考えさせられるいい教材です。

土器は道具としての完成度もある程度重要かもしれませんが、

学習の中では使ってみるところまではあんまり考えない。

縄文時代においてもある意味でコミュニケーションツールのようなところがあって、

なんとなく見た目が勝負になりやすい道具です。


ところが、石器を含む道具は見た目より「使えるかどうか」が勝負。

「矢」なら飛ばなきゃ話にならないし、飛ぶように調整するにも、

いろいろな部品が組み合わさっているので、

完成に至るまで複雑で面倒な道具です。

それは現代の製品製作の原点のような、

「ものづくり」を学ぶいい教材なんじゃないか、

そんな風に思っています。


そういえば、小林達雄先生の言葉をまた思い出しました。


「2・3メートルしか飛ばない?

 そんなのは弓矢とは言えない。」


縄文人だって道具の物理的な有効性を突き詰めることがあるわけですね。

授業としてはもう、弓矢作りだけで半年費やしてもらってもいいんじゃないか、

そんな風にさえ思えます。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 15:40| Comment(0) | 日記
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