2015年10月14日

こたつの火入れは戌の日に

みなさんおはようございます、学芸員Aです。

朝からこのブログを書くのは初めてかもしれません。


最近めっきり涼しくなって、「寒い」という声も時折聞かれるようになってきました。

今朝のこと。

いつも十日町の風習風俗を教えてくれるベテランお姉さんも

「さ〜むいっけねえ、昨日はコタツを出しましたて〜」と言ってました。

え〜、早いですね!と答えましたら、続いてこう教えてくれました。

「昨日は「イヌノヒ」だったっけねえ。」

イヌノヒ?・・・ああ、もしかして「戌の日」?

戌(いぬ)の日だとなんでコタツを出すんですかと聞いたら、

「昔からそう言いませんか、なんででしょうね、、安産に関係するからかな〜」

ふむ・・・。

2015-10-14_kotatuhainunohi.JPG

さっそくネット検索してみました。

すると、戌の日は妊娠五ヶ月の安産祈願の日だそうですが、これは前に聞いたことがありました。

で、もすこし検索してみたら、江戸時代、長野県の習俗に戌の日のコタツについての記述がありました。

引用文献がありますのである程度信用できる筋かなと思います。

それによると、10月上旬の最初の戌の日にコタツに火を入れると火事にならないと言われているそうです。

これは地域によって違い、時期は10月下旬とか11月上旬とか、

日は、亥(い)の日、未(ひつじ)の日、壬(みずのえ)の日、癸(みずのと)の日など

バラバラです。

しかも、北信地域では、「戌の日にコタツを作るな」というタブーまであるそうで、混乱必至な状況。

でも、こういうときに大切なことは「何が正しいのか」という問いではなく、

地域ごとに、あるいは自分の住む地域では何が良いと信じられているかを丹念に見ること。

と思っているので、ほかの地域がどうあれ、お姉さんが教えてくれた十日町の習俗としては

「こたつは戌の日に出す」

これが正しい。

さてさて、まだこたつを出してない我が家は、つぎの戌の日を狙うしかないわけですが、

いまカレンダーを見たら、25日(日)がその日のよう。

果たしてそれまで寒さに耐えられるかどうか・・・心配。

それに、この日は確か仕事。

もしこの日を逸したらどうなってしまうのか・・・う〜ブルブル!考えただけで寒い!

いまからスケジュールにガッチリ書き込んでおこうと思います。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 10:05| Comment(4) | 日記
この記事へのコメント
オリンピックエンブレムデザインの再公募が始まりました。
火焔土器をあしらったエンブレムはかっこいいと思います
が、誰か作らないのですか。
Posted by 名無し at 2015年10月19日 20:52
じっぱくブログをご覧いただきありがとうございます。
お問合せフォームを用意させていただいておりますので、ご活用いただければと思います。こちら↓
https://tokamachi-museum.sakura.ne.jp/inquiry.shtml
Posted by 学芸員A at 2015年10月20日 08:31
すみません、随分前の記事ですがコメントさせてください。

戌の日のコタツについては私も以前から謎でした。
実家で子どもの頃からコタツを戌の日に出せば火事にならないと言われて実行していました。
インターネット普及し始めたころ調べたら正しくは亥の日とあり腑に落ちずにいました。

最近茶道を習い始め、11月は炉開きで亥の日にする話があり、コタツのことを思い出し、また調べなおしました。
やはり、戌の日と間違えている人が多いという情報が多く、なぜ間違えている人が多いのかわかりませんでした。

そんな中このブログにたどり着きました。
引用文献など大変参考になりました。
実家は長野県北信地方です。

でも、こういうときに大切なことは「何が正しいのか」という問いではなく、

から

「こたつは戌の日に出す」
これが正しい。


ここの部分に感動しました。
そしてスッキリしました。

ありがとうございました。
Posted by 富岡 仁美 at 2018年12月02日 15:44
富岡様 じっぱくブログを拝見くださり有難うございました。またお役に立てたなら光栄です。ワタクシは、今年もコタツを出す日は戌の日をめざしていたのですが、結局寒さに負けて早々に出してしまいました。
Posted by 学芸員A at 2018年12月18日 09:56
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