2019年01月28日

展示の豊かさと限界

みなさんこんにちは学芸員Aです。

新・十日町市博物館の準備が日々、

たぶん着々と進んでいるかもしれない今日この頃、

ここ最近は沢山ある展示解説文の作成に取り組んでいます。

情報は種類によって文字数がすこしずつ異なるので、

限られたスペース(100字とか200字とか!)に入るのはどれだろうかと

何度も作成しては直してを繰り返しています。

書きたいことは沢山あっても、展示物がそれに対応してなければ意味がないし、

まっすぐ展示物に即して書けば必ず文字数がオーバーするし、

その丁度いいところを狙うのは簡単なようで難しいものです。


この作業をするなかで気が付いたことの一つに、

展示解説文を書くときの参考書は、専門書よりも、

意外と一般向けの概説本の文だということです。特に表現の仕方。

専門の裏付けがありながらも、比較的平易に書かれているからです。

いくつか読んだ中で、これは簡単に読めていい〜と思ったのはこれ。

2019-01-28_tenjikaisetunotamenoryousyo.JPG


今村啓爾 著 縄文の豊かさと限界

2002年、日本史リブレット2、山川出版社)


なにより目次から奥付けまでで丁度100ページ!という手軽さが凄い。

この分量によく入れられたものと感心します。なかなか無いんじゃないでしょうか。

専門用語を極力減らした簡潔表現のお手本のような本で、

随所に解説文としてパクリたく引用したくなる文章が沢山あります。

17年も前の本なので、ビジュアルとか最新情報はアレですけど、良い本です。

よろしければ。


学芸員A
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posted by 十日町市博物館 at 10:28| Comment(0) | 日記

2019年01月24日

微笑む

みなさんこんにちは学芸員Aです。

ある方面から十日町の方言について質問があったそうです。

「この言葉を十日町では何というでしょうか」


微笑む


その場にいた職員の間では、

「そもそも”微笑む”に該当する表現を使わないってのが正解だよね」

となりましたが、それでも「ない」と答えるのもなんだなあ、となり、

しばしの沈黙のあと、だれかの口から出てきたのがこれ・・・




1(ワン)








2(ツー)








3(スリー)








にゃんとしゅ









!!


その場は

「う〜ん、違う気もするけど、まあ遠くもないから、いいか、それで」

となりましたが、十日町出身職員たちのその場の冷静なムードとセットで、

地域外から来たワタクシは一人でツボってしまい、

今も吹き出しそうになるのをこらえながら、これを打っているところです。

(にゃんとしゅ!)

いやあ、たまりませんね、方言、大好き。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 14:57| Comment(0) | 日記

2019年01月23日

いま、ASOBO JAPANを振り返る

みなさんこんにちは学芸員Aです。

2017年10月28-29日に行われたASOBO JAPAN(開催リポート動画付き)の

第6回でお世話になった大羽昭仁さんの著書「地域が稼ぐ観光」が

2018年の秋に出版されていました。部長情報です。

このなかで、笹山遺跡で開催した「縄文レストラン」について、

写真をあわせて10ページほども使って触れられてくださってます。

…火焔型土器を使って、縄文時代と同じように料理を食べられないかというアイディアが固まりました。(同書184・185頁)

縄文レストランのアイディアも、博物館の館長との打合せから生まれました。また、十日町市の学芸員の方もとても親切な方で、文化財保護だけではなく、観光の視点でもアドバイスをもらい、レシピを作る際の質問にも丁寧に答えていただきました。今治と同様に、学芸員の方々が、新しいものへのチャレンジする気持ちがあると「こんなのはじめて!」という体験が可能になります。(同書185・186頁)

当時ただ思うところを申し上げ、するべき仕事を全うしただけでしたが、そう言っていただけたら嬉しいものです。


とてもイイ人に違いありません。


そしてたぶん地域をくすぐるのがお上手なのです。

レストラン終了後、スタッフさんらとともに夜10時過ぎまで会場掃除をしたことは懐かしい、

いまではちょっとした武勇伝です。

そういえば、当日の準備のときだったでしょうか。

840.jpg

素敵なライトアップで見違えた遺跡広場を眺めながら、こんな会話をしたことを憶えています。


 学芸員A「ダイニングアウトみたいな感じですか。」

 大羽さん「いや、むしろその対極ですよ。地域で出来るようにする火付け役なんです。」


その理由が著書に書かれていました。

僕たちは、観光体験プログラムとしての事業化を常に念頭に置いて企画しています。つまり、このイベントをパイロット版として、日常的なプログラムへと進化させていきます。(同書187頁)


なるほどー。

とはいうものの、簡単なことではありません。

やはり人員、資器材、その他諸々、乗り越えるべきハードルは沢山あります。

でもこういうのを目指していくといいのかな、という指針というか目標を得たような気がします。

こうして地域を盛り上げる出発点を実行に移すのは本当に大変で、勇気がいること。

心より感謝です。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 16:06| Comment(0) | 日記